日付をさっと入力したいだけ、でも日付フォーマットが...
仕事でもプライベートでも、記録する文章を書いているときには、今日の日付を入力することはしょっちゅうある。
一番簡単な方法は、キーボードで「きょう」と打って変換すると、仮名漢字変換の候補の4番目くらいに、今日の日付が出てくるのでそれを選択すればよい。
しかし、今使っているmacOS Catalinaの仮名漢字変換では、日付のフォーマットはスラッシュ区切りの YYYY/MM/DD には変換してくれるのだけれど、年月日をハイフンで繋ぐ YYYY-MM-DD の形式は、変換候補に出してくれないようなのだ。
以前、ATOKを使っていた時は、「きょう」と打ったあとの仮名漢字変換の候補も、自分の好きな日付フォーマットが選べたのだけれどね。いまの macOSではそうなっていない。
macOSの日付のフォーマット自体は、ちょっとややこしいが、macOSのシステム環境設定 > 言語と地域 > 詳細... を選ぶと、かなり自由に設定できる(下の画面)。だけど、ここの設定は仮名漢字変換システムには連動してくれない。
そこで、仮名漢字変換の代わりに、AppleScript で 今日の日付をクリップボードにコピーする1行スクリプトを書いてみた。
今夜のScript
set the clipboard to short date string of (current date)
欲しい結果は、今日の日付を、YYYY-MM-DD の形式でクリップボードにコピーして入れるだけ。 あとはアプリケーションの種類に関係なく、キーボード cmd + V でペーストするだけだ。 なお日付フォーマット自体は前出のシステム環境設定で設定しておく必要がある。
1行ではあんまりなので、発展しやすいように3行にしてみた。
3行バージョン
set today to short date string of (current date)
set the clipboard to today
say "I got a date."
実行時にインタラクティブな反応があった方が確認になるので、こういう時は、say コマンドで一瞬でも何か mac に喋らせてみるのが簡単でよいです。
AppleScriptメニューに置くとどのアプリケーションでもアクセスできる
スクリプト自体はこんなものだが、実際にさっと使って入力するには、どのアプリケーションからでも、すぐアクセスできるよう、スクリプトの置き場を工夫して、共通の場所に置く(UIを共通にする)のがポイント。
- ウインドウのツールバーにアプリケーションにして設置
- メニューバーのAppleScriptメニューのスクリプトフォルダへ置いて、どのアプリケーションからもプルダウンメニューに共通で表示されるようにする
- ショートカットキーをアサインする(未検証)
- Siri に学習させてアプリを起動させる(未検証。できるだろうか?)
いくつか考えたが、今のところ、2番目でうまくいっている。
今日の日付の入力機能があるアプリケーション
macOS側ではなく、アプリケーション側の機能で今日の日付を入力してくれるものもある。
それぞれが微妙にフォーマットが違ったり、ショートカットキーが違うのを、システム環境設定で設定し直したりしているから、 希望としてはmacOSの仮名漢字変換で、候補に出してくれるのが一番良い。
入力候補も「きょう」「きのう」「あした」だけでなく、「来週の水曜日」とか「来月第3金曜日」とかも、カレンダー日付を候補に出して欲しいな。